今回は細かい話になります。講座なのかは微妙です。
私生活や仕事だと「こんなもんどっちでも一緒やんけ!」って微差の話は苦手なんですがね。
字牌の切り順を決める意味
そもそも字牌の切り順なんて、どう切ったってほとんど変わらないんじゃないの?
と思ったそこのあなた。
まあ間違ってはいないかもしれないです。
確かに「この1局において字牌の切り順そのものが収支に影響すること」自体は少ないです。
奥歯に物が挟まったような言い方をしましたが、上の「」の内容は正しいです。
ただ、下記の2点の理由から、字牌の切り順はきっちりと決めておくべきと思っています。
・パターン化して決めておくことにより、リソースが必要になりがちな配牌時の思考を削減できる
・「字牌を複数枚切る」ことはほとんどの局にて行うことであり、微差とはいえ不利な選択をしていると、長期的に見て収支に悪影響がある
配牌のときって、私的には一番思考のスピード感が求められると思っています。
まず配牌前に点棒状況の把握をし、条件があれば確認も必要です。
でもって、親の第1打までに、配牌を見て手牌を把握して、(めったにないけどテンパっていれば人和を逃さないように確認して、)絶対にポンする牌を把握しなければなりません。
ネット麻雀だと自動理牌のことも多いですが、リアルだと脳内理牌も必要です。(実際に理牌するかは人それぞれだと思います。私はルーチンで自分の第1打以降に理牌するようにしています。)
上記のように必ず考えることが発生する配牌付近での思考ルーチンは極力減らした方がミスが減ります。
そのためにも字牌は考えずになんとなくで正しい切り方ができるようにしておくのが大切かと思います。
配牌時の思考について
記事執筆予定 書いたらリンク貼ります
麻雀ってゲームがそもそも、有利を積み重ねて長期的に収支の差を出して勝っていくものです。
細かい差でも1000半荘2000半荘と繰り返すと、できる人とできない人では大きい差になっているはずです。
字牌の切り順のような、ミスった時の影響は少ないが頻度の多いミス、は意外と影響を与えます。
ミスについて
書いたらリンクはるよ! ちょいまち
字牌の切り順について
本題です。導入ながいねごめんね
基本
基本的には「上がられたくない相手の風」から切ります。
なんで、平場で子なら基本は東から切ることになります。
思考としては、鳴かれたくない風を重ねられる前に切るという先処理重視の考え方になります。
なので、東パツの子などであれば、ダブ東>オタ風>三元牌>自風 が基本の切り順となります。
もちろん自分が親なら、東が最後になります。 自分が何家かで実際の東南西北は前後しますね、当然ですが。
1枚切れvs生牌
自分の手が、どの程度字牌を重ねたいかによります。
重ねたければ序盤は生牌残し。そうでもなければ生牌切り。
微妙な時は調整です。調整とか言ってますが実際は右手に近いとかそんな程度で切ってるかも。
自分のデフォルトの切り順は
ダブ東生牌でも1枚切れでも>オタ風生牌>三元牌生牌>三元牌1枚切れ>オタ風1枚切れ>自風生牌でも1枚切れでも
で切ってます。
2枚(3枚)切れ
残すのであれば、基本安全牌として残すことになります。
まあでも攻撃には使いづらい牌なので、数牌よりも先に切るケースがほとんどです。
逆に安全牌としては有用なので、手牌を狭めない範囲でできるだけ残します。
そのほか
単純に自分が役牌を重ねたいかどうかでも変わってきます。
ドラ暗刻があるが立直以外の手役がつけられなさそうなときなどは、オタ風>ダブ東>三元牌>自風で切るべきです。
逆に平和形の場合は役牌の重なりがうれしくないので、ダブ東>三元牌>自風>オタ風で切ります。
南場で南家に上がられてもいいケースや、自分がダントツで倍満級以上の大物手のみ警戒したい場合は、場風より三元牌を先に切ります。
理由として、三元役の方が簡単に高い手になるので、三元牌の切り遅れが致命傷になるケースがわずかですがあるためです。
また、自分の手があまりにも上がれなさそうな手、もしくは七対子以外のアガリがほぼ見込めない手の時は、役牌を抱え込んで、重なれば最後まで切らずに済むケースもあるので、鳴かれたくないものは後回しになります。
他家が切ったタイミングで合わせて処理しましょう。切られなければ心中しましょう。
ケースごとの例
特に記載がなければ、あくまで普通に和了に行く局面 点棒平たい状況でのもの 東場南家として考えてください。
平場 一番普通のケース
東>西>北>白>中>發>南
東はダブ東に対して重ねられる前に切るいわゆる役牌アタック。
客風牌は下家から順に切りましょ。下家に鳴かれるのが、ツモ番が飛んで一番不都合です。
三元牌は自分はなんとなく白中發の順に決めているのですが意味はないです。
で自風は最後です。
平和系の手牌で面前で行けそうかつ雀頭未確定
客風牌の雀頭が欲しいので 東>白>中>發>南>西>北
南3局東家 自家14000点持ち 北家12000点持ち ようは北家に上がらせたくない場合
北>西>南>白>中>發>東
南場は大体この考えで風牌は切ります。 繰り返しですが、上がらせたくない風から切っていきます。
その他字牌の扱いについて余談
なんとなく字牌を持つのはやめよう
はっきりいいますが、なんとなく字牌を1枚抱えるのは無駄です。
ただただハンデを背負うだけです。
Mリーグを初めとして、多くのプロ雀士が字牌を抱える打ち方をよくしていますが、おススメしません。
https://note.com/oshige_yt/n/nccf0bd5a9a6e
上記の記事を先日見つけたのですが、言いたいことをほとんど言ってくれてます笑
字牌を1牌抱えて手牌進行するのは意外と繊細な牌理を求められます。
現状重なっていない字牌というのは、攻撃的余剰牌としては価値がかなり低いです。
しかも1牌分スペースを使ってしまうので、他の余剰牌を持つスペースがなくなり、
手牌全体の価値を落としてしまいます。
字牌を抱えつつ、ロスのない手組みをするのは案外難しいです。
かといって守備力もめちゃあるかというと、1枚切れ程度では、現物には遠く及びません。
結局二向聴くらいで先制を受ければ、1枚切れの字牌すら打ち出す価値がないことがほとんどなので、守備的貢献も少ないです。
結論として、少なくとも初~中級者くらいのレベル帯であれば、重ねて打点上昇などの構想がない限りは
「とにかく字牌から処理」して数牌で戦うことをおススメします。
字牌単騎の選択
単騎待ちにおいて、字牌単騎というのは非常に強力です。
「字牌は西で待て」の格言もありますが、相手が使いにくい牌での待ちは上がり率が非常に高いです。
(この辺で具体的な数字を挙げないあたり、やはり私は文系雀士です笑)
七対子のみの単騎選択として、
・序盤(~6巡目程度)
生牌>1枚切れ>(ダマ)>2枚切れ
・中盤(7~12巡目程度)
1枚切れ>生牌>2枚切れ
・終盤(13巡目~)
2枚切れ>生牌>1枚切れ
上記の優先度で単騎選択をします。
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