【実戦譜4-2】ザンリーグから自身の牌譜検討 トップ目での押し引き

こちらの記事の続きです。
動画の2半荘目になります。(22:10くらいから)

手組み

開局の4巡目。
好配牌をもらったが、何を切るか。
私は華2と赤があるので、打点的に十分とみてダブドラの打5pとしましたが、ここでは打2sの方がよさそうです。

候補はおおむね下記になるかなと思います。

打5p → ツモ5pが4翻ロスで激痛 ツモ6pは手が進むが打点的に少しロス 受け入れ最多(42枚)
打2s → ツモ3sが一盃口逃し+ヘッドレス形の手広い一向聴逃しで痛い 良形聴牌が確定するも、受け入れ自体は他より少な目(21枚)
打8p → カン6pの愚形ターツがネックになる ドラを残せるが、7pツモなどで結局放流する手順は残る 瞬間の受け入れ自体は打5pに次いで多い(38枚) 
打1p → 雀頭を索子の下かドラ引きに委ねることになる ツモ3s、6s、8pなどで迷路 打8pと同じく受け入れ自体は次いで多い(38枚)

それぞれ裏目はありますが、打点的にはそこそこすでに確保された手牌ということと、下家が親なのでスピードは殺したくないことから、無理なく打点も追える打2sがいいかなと思います。

押し引き・後手手組み

その後下家の親から立直を受けて、この手牌。
さっき切ったダブドラを再度引かされて、押し返したいような手詰まりなような。

私はワンチャンス2pを切って放銃しました。
しかし、ここは打8pがいいかと思います。

もちろん放銃率だけならワンチャンスの2pの方が低いとは思いますが、
打8pはもう1度8pを切っての安全に聴牌が取れる可能性があります。
華2+赤とダブドラが使い切れる可能性もあり、そうなると押し返す価値もあるので、打8p推奨です。

押し引き、押し返し手組み

親リーの一発目で、自身も愚形聴牌。
私の選択は打7sで外しとしました。

切り出す牌はドラの6pで流石に愚形聴牌では押しにくく、平面的にも外したい手牌です。
打7sとしても良形変化は、245s4578pの7種(3s6sはフリテン)あります。
打7sとらずとして、良形で押し返した方がよく見える局面です。

立直判断、手組み

25pの聴牌で文句なく立直!と行きたいが、2pはポンされており、残り見た目3枚の待ち。
画像では移っていないですが、親が3華抜いている局面(だったはず)です。
また、鳴いている下家の河も気持ち悪く、打点はある遠い鳴きをしてそうな河です。

私はそのまま立直としました。
平面であれば、私は打4pとして外したいのですが、25sも残り4枚で外すに微妙です。
また、親に4華の可能性があるので、下家の鳴き手もある程度こちらの立直にはラフに来てくれると読みました。
下家がある程度遠い仕掛けで、赤が不要なので表ドラは持っていると仮定すると、私の立直の打点も
下家目線だと高くなさそうに映るはずなので、それも押し寄りになる要因です。
実際はべったべたに降りられました。私の想定よりさらに遠い仕掛けだったようです。読みが当たらん。

もう一点、シンプルに3枚残りを愚形聴牌だと考えると、平面局収支上はやはり立直になるので、素直に曲げでいいと思います。

手組み

テロップでネタバレしていますが、この手牌から私は打4sとしました。

5pがダブドラでこれを置くかどうかですが、
・自身が親で打点上昇の効率がいい
・打5pとしたときにはミニマム3000点になる

という理由を重視して5p残しを選択しました。

押し引き

跳満の2副露を入れたところで、2軒立直に挟まれました。
2人に対し索子はほとんど通っておらず、押し引きどうするかの局面です。
見にくいですが、自家78000、下家(親)41000、上家31000持ちです。

私は打發を選択しました。
2軒立直なので横移動確率もまあまああり、親への放銃を避ける方を選びました。
自身が親なら打3sで押しています。華1で満貫でも親なら打3sです。

手組み

オーラス親番、何気ない3巡目ですが、南を切ったところ。
打1pとしてしまってる人もいるのではないでしょうか。

この手牌は2p5pと引くと良形聴牌なので、2pフォローがあっても打1pとしてはいけないです。
こういうところで1を離すと、将来的にフリテンターツができてしまうので、
序盤の手組みが怪しかったり、いつもなんでかフリテンになってしまったり、という方は
細かいですが、こういうところを見直してみると改善されるかもしれません。

点棒状況判断、押し引き

オーラス上家から立直が入った一発目。
見ての通り打9mで回ろうとしているところです。
点棒状況は上家は40000点持ちで27000点のリードとなっています。

結論、ここは打1pで一向聴をキープするべきでした。
上家はツモにしろ直撃にしろ倍満で私を捲ってトップになる点棒状況です。
つまりツモの1翻がついてしまう倍ツモの方が明らかに簡単で、それを阻止すべく、放銃でもOKでアガリに積極的に向かうべきでした。

また、倍ツモでトップまで捲りの点況でオープンしていないことから、
・打点をオープンしても満たしていない
・さすがにオープンするのはリスキーな待ち(愚形聴牌)
の少なくともどちらかであると考えられます。

点況的に2着取りの低打点立直であることも多くあり、
また、ザンルール上、この局面で上家の満貫はチップ増減がありません。

上の理由から自分のアガリを強く見るべきでした。
なお、ドまっすぐの打5sは流石に(一発目であることと併せて)2翻プレゼントなのでやりすぎです。
打1pか打6pかの選択もありますが、放銃した時に、赤含みターツに絡まない打1pの方がバランスがいいと思います。

とこんな感じで、自戦解説をしてみました。
動画では気を使ってくれたのか、私のトップの半荘だけを使ってくれていましたが、
この日は6半荘打って▲1Pでした。うーん残念。

次節以降も、機会があれば撮影していただけるとのことなので、またその時には
こういった形で検討しようと思います。

良ければコメントとかで、指摘とかいただけると幸いです。
それでは

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この記事を書いた人

麻雀やってます。
「かんろじ たかあき」と読みます。
名古屋の三麻プレイヤー。
思ったことをぽつぽつと語れたらと思います。
三元牌は白、中、發の順で切ります。

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