今回は実戦譜から一つ考え方をご紹介いたします。
細かい話になりますが、優劣が分かりやすいので取り上げることにしました。
わたしはながら打ちしまくってますが、これくらいは考えてるのよっていう紹介。
どちらの対子を落とすか

發をポンして打9sとした局面。
切っちゃったところでスクショしたけど、1s9sのどちらの対子落としにしますか、って話。
まあ微差の話なんだろうけどもね、一応優劣つけたいじゃない。
得な選択はどっちかはともかく、打牌理由があるというのは大事だと思います。
今回は9sをチョイス。
対面に鳴かれにくい方を選択しました。
まあ西から仕掛けてあの河なので大体筒子しか持ってないんだろうけど、対々和とかもあるからね。
さすがに8s7sツモ切りから入って9sポン材持ちはかなり不自然なので。
1sは自然な手順で対子になっていることもありそうです。
相手に対してスピードで上回りたい手なので、より相手の手を進ませない、つまり鳴かれにくい牌を切るのがいいかと思います。
特に今回のように親と仕掛け合いでスピート勝負になっている局面での選択では、相手の手牌進行も意識することが大切になります。
門前ケースなら
例えば今回の牌姿でも、發がポンでなく、暗刻になっての切り番だったら打1sとします。
理由は9s二枚持ちで、裏ドラになりやすさが、9s>1sだからです。
門前手の時は裏ドラ効率は確実に考えていきたいですね。
先ほど上で述べたように、対面への鳴かれにくさはもちろん9sが勝りますが、
1sというこちらもかなり鳴かれにくそうな牌との比較であれば、さすがに裏ドラ効率を考慮した方がいいです。
この手に限りませんが、1と9の同色対子の選択は裏ドラ効率の観点から他に差がなければ1を落とすといいです。
もちろんなぜか8がいっぱい切られていたり、自分が8暗刻なんかだと判断は変わります。
裏ドラ効率という考え方
今回の手牌に限らず
上記のような手牌であれば3pか4pのどちらかを切ることになります。
もちろん内側の方が危険度が高いから先処理という考え方もありますが、8s引きでも筒子下は対子で使うことになります。
自分が3pを2枚持っている分4pの方が裏ドラになりにくいので、打4pとして3pが複数枚使える可能性を上げます。
あとは上記のような、途中まで面子手をやっていたけどどうにもまとまらず七対子に移行した際には、こんな感じで待ち候補にロクなもんが残ってないケースがあります。
今回でいえば6p、8p、4s、7sからいずれかを切って七対子の一向聴に受けるのですが、どれも待ちとして全然よさそうではないですね。
そんな時は、たまたま重なった時に裏ドラになりにくい打6pか打7sという選択をオススメします。
ただし、もちろん例えば索子が極端に安い、などの場合には筒子を切って索子を重ねに行く方がいいです。
まとめ
・自分の手組みで差がないときは、相手に鳴かれにくい牌を落とそう
・門前時は裏ドラ効率を考慮すべし
・微差でも「理由を持って選ぶ」ことで雀力向上につながる
ちなみにこれは上がれずなんやかんやラスりました。
短いですが、実戦譜の振り返りは初回なのでこんなもんで。
たとえ1打の差でも、理由を持って判断することで成績のブレは小さくなります。
今後もこうした細かい判断を積み重ねて、安定した麻雀を目指していきましょう。
それではまた次回。
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