「自分の放銃率って高いのかな?」「和了率ってどれくらいを目指せばいいんだろう?」
ネット麻雀をやり込んでくると、誰もが一度は気になるこの疑問。
実際、放銃率や和了率といった“スタッツ”はプレイヤーの実力を測るうえで重要な指標です。
ただし、単純に「放銃率が低ければいい」「和了率が高ければ強い」というものではありません。
この記事では、天鳳や雀魂の上位プレイヤー(強者)のデータをもとに、三麻で「勝っている人たちの平均値」を整理しつつ、あなた自身の数値と照らし合わせて“どこを改善すべきか”を考えていきます。
ただ、大事なのは数値そのものではなく、結局は選択の中身なので、あんまり数値を追っかけすぎるのはかえって悪影響になってしまうのでそこは注意しましょう。
注目すべきスタッツ
ネット麻雀では、成績画面にさまざまなスタッツが並びます。
和了率、放銃率、副露率、和了巡目、流局時聴牌率、などなど……。
ただ、三人麻雀で成績に直結するスタッツは限られています。
「和了率」と「放銃率」が最重要
この2つの数値を見ることで、プレイヤーの押し引きのバランスがある程度わかります。
放銃率は、特にラス回避が重要なネット麻雀においては重要な値です。
放銃による大きな失点はラスに直結します。
また、当然和了率も同じくらい重要な値です。
トップを取るにせよラスを避けるにせよアガリは必要で、アガリの回数は成績の安定感につながります。
上がらないと勝てません。当たり前の介。
三麻では「攻め」と「守り」のバランスが非常に重要です。
よくある誤解として「和了率を上げれば強くなる」という考え方がありますが、
実際には、和了率が高くなるほど放銃率も上昇してしまう傾向にあります。
ちなみにstructure様のnote記事『三鳳民強者のスタッツを知ろう(和了率・放銃率編)』によると、
「和了率1%と放銃率1%はトレードオフではありません。同程度の内容で和了率を1%上げたい場合、放銃率1.5%程度上昇する」ようです。
当然、牌理が甘くて和了率が極端に低い場合は改善の余地があります。
逆に、戦っているフィールドのレベルが低ければ、和了率が高く見えることもあります。
ある程度信頼できるレベル帯で長く打っているにもかかわらず、強者のスタッツと差がある場合は要注意。
自分の押し引き判断が「押しすぎ」あるいは「引きすぎ」に偏っている可能性があります。
「副露率」「立直率」も成績に直結する
副露率が高いといわゆる「副露型」、低ければ「門前型」と呼ばれるスタイルになります。
適性値についてはこの後、強者のスタッツと比較していきますが、
副露率が高すぎると、門前でいける手を鳴きすぎていて機会損失してしまっているのと、守備力が下がり放銃率の上昇という面で悪影響があります。
また低すぎる(鳴かなすぎる)とアガリが少なくなってしまい、やはり着順に影響します。
立直率については高すぎてあんまり悪いことはないですが、あまりにもかけ離れた外れ値だと、ダマにすべき手も過剰に立直してしまっていて、アガリを逃していることもありそうです。
逆に低いのは問題で、立直率の低さはそのまま攻撃力不足になってしまいます。
三麻は立直が非常に強いので、積極的に立直を打っていきましょう。
強者の参考スタッツ

上記が天鳳の三人打ちの段位別の各スタッツの平均となります。
まあとりあえず鳳凰卓に入れるボーダーである七段~天鳳位の方のものを見れば、ネット麻雀における最適解に一番近いものが拾えると思います。
余談ですが、十段は天鳳位よりも在位者が少なく、やや外れ値っぽい数字が出ています。
まあおおまかな傾向に影響はないので問題ないでしょう。
これをもとに適正値を考えていきましょう。
放銃率

「放銃率」の高さは「ラス率」「段位」に直結する
上の表の放銃率の列を見てもらえばわかる通り、基本的に高段位者ほど放銃率が低くなっています。
ネット麻雀はラス回避が非常に重要であり、やはり放銃は致命傷になってしまいます。
また、多くのネット麻雀ではツモ損ありのルールを採用していることが多く、放銃の失点を一回のアガリで取り返せないこともあります。
さらに、上級の卓であればあるほどラス目になった相手には辛く打ってきて、相手にラスを押し付けてきます。
つまり基本的には「放銃しない=ラスを減らす」というところにつながってきます。
強者の放銃率は高くて15%程度
では具体的にどの程度の放銃率かというと、鳳凰卓に入る資格を得る七段以上の方で見ると、13%代が平均値であるといえます。
私の印象としても、ネット麻雀の強者は15%を超えるイメージはないので、和了率や平均打点がかなり高い値を出してようやく14%↑が許されるというところではないでしょうか。
逆に守備的な打ち手であれば12%程度の放銃率になる印象です。
10%を下回るようだと、逆にアガリとのバランスが取れないので、もっと攻めるべきと言えるでしょう。
よって、放銃率の適正な値はおおよそ「11%~14.5%」の範囲くらいが妥当ではないでしょうか。
まあ書いてる筆者は天鳳プレイヤーの癖して放銃率15%↑ある押しすぎモンスターなんで説得力皆無なんですが。
放銃率が高くなりすぎる原因と解決法
放銃が増えてしまう原因には以下のようなものが考えられます。
・相手の立直や仕掛けに対してラフに押しすぎている(押し引き判断が悪い)
・ベタオリ時にきちんと一番安全なものを選べていない(ベタオリの技術不足)
・副露が多すぎて手詰まりを起こしている(副露判断が悪い)
・牌理などの攻撃面の技術が拙く、結果的に守備の時間が増えてしまっている(攻撃面技術の不足)
上2つが特に重要で、基本的に放銃率は「押し引き判断」と「正確なベタオリ技術」で下げるものです。
勘違いしてほしくないのが、「放銃率が適性より高いな・・・」と思って放銃率を下げようと思ったときに、字牌を温存などで安全牌をむやみに確保して下げる、というのは間違った手法ということです。
字牌を残すことが損であることは以下の記事でも解説していますので、良かったらこちらも一読ください。

初級者のうちは、押し引きの判断がほぼない状態の攻め一辺倒だったり、鳴き過ぎで守備うんぬんの以前の問題だったりが多いので、まずは簡単な押し引き(対立直にノーテンはベタオリなど)と攻撃面の技術を学ぶのがよいでしょう。
中級者以上になってくると、対副露、対鳴き手への押し引きがラフで放銃が増えている人が多い印象です。
鳴いている相手にも、自身の手牌価値を踏まえて判断して、降りに回る局面を見極めることも大切です。
あとは、きちっとベタオリすべき局面なのに半端にまわし打ちをしようとしての放銃や、配牌降りなどをして結果的に終盤に手詰まりを起こしてしまう、など、新しく覚えた技術を中途半端に使用してしまい活かせないなども考えられます。
和了率

和了率の適性値
続いて、和了率について考えていきましょう。
上級者ほど多くアガっていて、上位になればなるほど和了率が高い・・・かと思いきや、
二段、三段という上級卓相当の段位が和了率のピークで、それ以降は減少傾向にあります。
これは強者ほど守備を重視しており、相手の立直や副露の攻撃に対して、安全に立ち回ることが増えるためです。
逆に下級者は押し返しを多用し、相手の立直をかいくぐって上がることもありますが、その分放銃が増えてしまっているイメージです。
とはいえ低すぎるのも当然勝てません。
守備型であれば.280以上程度を、攻撃型であれば.300付近を目安とするのがいいでしょうか。
和了率が低い原因と対処
和了率が低くなってしまう原因は主に「牌効率」に問題があります。
牌効率の底上げをして、今よりも形に強くなりましょう。
牌効率や牌理といった技術は麻雀、特に三麻においては最重要な知識です。
重要性は下の記事で述べていますので、良ければこちらも。

「副露判断」もアガリ率に影響します。
副露率も和了率もどちらも適性より大きく低い場合は、守備を考えすぎて鳴けていない可能性があるので、改善の余地があります。
あとは「押し引き判断」の改善でよくなる場合も多いですが、押し引きで変動する和了率は、基本的に放銃率とトレードオフになります。
放銃率を上げずに、アガリを増やすことに意味があるので、牌譜検討やAIでの検討などを活用して、押し引きや牌効率に問題がなかったかを確認して、1個1個地道につぶしていくのが一番いい対処法となります。
副露率

適性はおそらく22~25%くらい
表を見てもらえばわかる通り、高段位になるにつれて副露率が下がっていきます。
もちろん高段者でも鳴きが多い人はいると思いますが統計的にです。
・リーチがより強い
・鳴かなくても聴牌率が高い。(有効牌を引きやすい)
などが理由で副露そのものが門前に比べて弱い構造になっています。
鳴きの弱さについてはほかの記事で書いたことがあるので、良ければこちらもご覧ください。

特にネット麻雀だと上で述べたように放銃が重たいので、手牌を短くする=守備力を下げるのがよろしくないです。
四麻ほど副露による上がり率の上昇が小さいこともあり、鳴きのメリットそのものが少ないゲーム性です。
多くの人が副露率が高すぎに陥る
特に四麻も並行して打つ人、四麻から三麻に入ってきたばかりの人に多いですが、四麻ほどラフに鳴くと「鳴きすぎ」になってしまいます。
三麻ではリーチが非常に強く、安易な副露はかえって期待値を下げてしまい、機会損失になります。
副露率が30%を超えている方は、スルー判断を見直すのがかなりの成績改善になると思います。
ちょっと余談ですが、三麻の鳴き判断はまだまだかなりの人が甘い部分です。
何故なら牌効率は四麻の延長なので、いうても差がつきにくい部分ですし、押し引きも最近ではちゃんと数値化されて、いわゆる押し引きの一覧表なんかもネット麻雀ベースのものは出来てきています。
しかし、鳴き判断は体系的な学習が難しく、そもそも三麻の鳴きについてはまだまだ未開拓な部分が多く、行ってしまえばブルーオーシャンで他の人と差をつけやすい分野かなと思います。
私が普段学習させていただいている、うに丸氏なんかも、かなり鳴くことによる機械損失について書籍や動画で言及していて、大変参考になるので目を通してみるのをおススメします。

セオリーで勝つ三人麻雀 (鉄人麻雀Books)
本書は、最新の統計学によるデータにもとづき、三人麻雀(サンマ)で勝つためのセオリーを導き出した教科書です。
三人麻雀の基本「手組み」「押し引き」「鳴き判断」「読み」の四章に分けて、それぞれ具体的な打ち方をレクチャーしていきます。
初級者から中級者の方は、自分の打ち筋を固める際、大いに役立つはずです。
それでも鳴き過ぎちゃう人へ
合言葉は「三麻は案外門前でなんとかなる」です。
立直率

立直率については、四~六段の特上卓ゾーンが少し低くなっていますが、他のスタッツの様にわかりやすい変化はありません。
ただ級位者は.270前後であることも併せて考えると、わずかではありますが減少傾向と言えるでしょう。
おそらく高段位になり、ラス回避の部分を重く見て、ダマにするケースが増えるということでしょうか。
25%前後であれば問題無し
勘違いしてはいけないのが、ツモ損のある天鳳や雀魂などのネット麻雀ルールでも、やっぱり立直は強いということです。
抜けて立直が多い人はあまり気にしなくていいと思いますが、一応立直基準は再確認した方がいいかと思います。
中終盤での役あり愚形高打点、などのダマでいい手牌を勢い立直と言ってしまっていないか、オーラスやラス前などで局消化を優先したい局面でも、東場と同じように立直を打っていないか、などを見るのがいいかと思います。
逆に立直率が20%を切るほど低い場合にはかなり攻撃力不足になっていそうなので改善した方がいいかと思います。
再度立直基準を見直すのはもちろん、単純に牌効率の技術不足で聴牌に至れていないかどうかの確認や、上で述べた副露率が高すぎないか、などを検討するのがいいと思います。
まとめ
ネット麻雀ではさまざまなスタッツが表示されますが、特に重要なのは次の4つです。
- 放銃率
- 和了率
- 副露率
- 立直率
これらの数値を見ることで、自分の打ち筋の傾向や改善点が見えてきます。
まあ正直これ以外のスタッツはそんなに成績に影響しません。
平均順位とかはもちろん大事だけど、基本的には操作できるものじゃないから除外ね。
今回紹介した各スタッツは三人麻雀ではおおよそ次のような数値が一つの目安になります。
- 放銃率:11%~14.5%前後
- 和了率:28%以上
- 副露率:22〜25%
- 立直率:25%前後
もちろん、対戦環境やプレイスタイルによって多少の差はありますが、これらの数値から大きく外れている場合は、打ち方に何らかの偏りがある可能性があります。
ネット麻雀で成績が伸び悩んでいるときは、まず自分のスタッツを確認し、どの数値が基準から離れているのかをチェックしてみるとよいでしょう。
スタッツ自体は単なる数字ですが、自分の打ち筋を客観的に見直すための有効なヒントになります。
スタッツそのものを改善しようとするのではなく、検討の手がかりとして見直してみてください。

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