今回は麻雀の手組みにおける「ブロック理論」を解説しようかと思います。
ブロック理論とは
麻雀では、普通の面子手(七対子と国士無双以外の手)の和了形はすべて「4面子1雀頭」になります。
例えば、
上記の手牌だと、「999m+234p+678p+444s+77p」の分けかたができます。
アガリ形はブロック分けは簡単ですが、手牌の進行段階でのブロック分けも実践では必要となります。
また一向聴以下の手牌では、いわゆる複合ターツを2ブロック(もしくは3ブロック以上)とみなすことも必要となります。
練習問題
以下の牌姿をブロック毎に分けてみましょう。
なんでこんなことが必要なのかは後でちゃんと説明しますので。14枚の手番想定でおなしゃす
1
2
3
4
おまけ
答え合わせ
1 12222334p(3ブロック、123+234+22)+567s+567sで5ブロック
アガリ形ですね。筒子はごちゃついてますが、2p2枚を雀頭で抜くと簡単です。暗刻で抜くとバラバラになっちゃうね!
2 245667p(2)+33345s(2)+889s で5ブロック
複合ターツがいっぱい。
245667はいわゆるリャンメンカンチャンと言う形で、58の他に3を引いても2面子出来る形ですね。
無理やり246+567とかに分けずに、そのまま2ブロックと覚えましょう。
もう一個の33345のエントツ形もそのまま覚えるようにしよね。
3 455567p(2)+579s+東東+北北 で5ブロック
1sは余りですね、いらない。
455567はエントツが発展した36と58で2面子出来る形。他のブロックが足りてなければ、ここから無理やり3ブロックにすることもありますが、普通はまとめて2ブロック扱い。
4 99m+12234p(2)+779p+23s+68s で6ブロック
いわゆるターツオーバーの形。
どれか弱い塔子を払って5ブロックに移行しましょう。
おまけ こんなの数えなくていいです笑
ちょっとやりすぎましたが、面子手3向聴前後までは意識しなくても孤立牌がままあると思うので気にしなくていいです。
聴牌が近くなったらブロックを意識しましょう。
ブロック分けの意義
なぜ、手牌をしっかりブロック分けする必要があるのでしょうか。
麻雀は初めに言った通り、「4面子+1雀頭」でアガリの形になります。
ということは、チートイと国士を除き、すべてのアガリ系は5つのブロックでできていることとなります。
そして、自分の手が今何ブロックあるかで打牌が変わってきます。
上記の手牌は「111m+667p+344s+99s」で4ブロックしかありません。
索子の下を13s+44sとみれば5ブロックに無理やり見れなくはないですが、明確なブロック候補とは言えません。
この手牌がブロックが足りてないと認識できていないと、
「3ヘッドで面前進行に弱い形だから、役牌残しかつ、団子ターツをほぐす打6p!」とか変なことをしかねません。
また、打1sとしてほぐすのも、単純に4s暗刻の場合に後手を踏むので誤打です。
ブロックが足りてないうちは目いっぱいに字牌切りが正しいです。
逆にこちらの手牌は「11m+13p+667p+133s+67s+99s」で6ブロック有ります。
なのでアガリの形にするには、どこかのブロックを落とさなければなりません。
下で説明しますが、「6ブロック打法」という6ブロックの状態をキープする打ち方もないわけではないですが、
基本は5ブロックに揃えるため、一番弱いターツを払う打1pや打1mなどが正着となります。
この手牌ではブロックオーバーを認識できていないと、
「裏目の少なく、良形を固定する打6p」と誤った打牌をしてしまうことになります。
5ブロック打法と6ブロック打法
いきなりですが、何を切りましょうか。
この手牌をブロックに分けると、
「999m+13p+778p+45s+79s+東東」と分けられます。
ここから、打1pや9sとして5ブロックに整理する打ち方を「5ブロック打法」
ここから、打7pとして6ブロックをキープする打ち方を「6ブロック打法」と呼びます。
5ブロック打法のメリット
5ブロック打法の最大のメリットは一向聴での受け入れを最多に取れることです。
例えば上記の手牌から1pを切った場合と7pを切った場合で比較してみましょう。
打7p(6ブロック) 3sツモ
となり、ここで愚形ターツの選択になります。
例えば打1pとしたとして、受け入れは69pと残した愚形ターツの8sで、3種12枚となります。
打1p(5ブロック)3sツモ
当然の打3pで、受け入れは69p、8sに加えて7pと東も聴牌になり5種16枚となります。
しかも東のポンテンも取れるので、一向聴での強さは明確に差があります。
また5ブロック打法のいいところは余剰牌が持てるという点もあります。
上の3sツモの牌姿だと7pが攻撃的な余剰牌として機能しています。
例えば3sツモでなくても、安全牌の西などを引いた際に打3pとして安全牌の確保ができます。
6ブロック打法のメリット
6ブロックで進行するメリットはターツの選択を保留できる点です。
みたいな手牌になった時、何切っても裏目になる気がしますよね?
そんな時には打8pとして両面選択を保留にしましょう。場の状況がもっと進んで煮詰まってから両面を選べるのがいいところです。
また、
上の手牌から「赤使い切りたいなー、でも両面立直なら打ちたいなー」みたいな時は一旦打4sとする手があります。
孤立牌の赤5pを1ブロック(候補)とみなして6ブロックに受ける選択です。
実戦での選択について思うところがあったので、更に知りたい方は下の記事も見てみてね。

まとめ
手牌をブロック単位で分けられるように練習しよう!
結構実戦での選択に影響するぞ
5ブロック→一向聴で広くなる、基本はこっち
6ブロック→どれ切ればいいか分かんないよーって時はこっち、でも一向聴になったときモヤるぞ
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