大前提ですが、超トッププロとかMリーグで打ちます、とかのレベルの話ではないのでそこはご容赦ください。
あくまで、普段ネット麻雀を打つ、とかフリー雀荘で打つ、せいぜい配信対局に出る、くらいの規模感でお考え下さい。
あくまで一般的なプレイヤー目線での記事になります。
メンタルがブレてしまってうまく打てなかったり、後から見返すとひどいとわかるミスをしていたり、という経験は皆さんもあるかと思います。
じゃあそのミスの原因はというと、連続ラスでアツくなってしまったり、逆に弱気になってしまったりといういわゆる「ティルト」と呼ばれる状態になってしまうことです。
「麻雀はメンタルが大事」というのは、散々言われています。
トッププロでもインタビュー記事や、自身の著書なんかでも何度も言っていますし、メンタルコントロールだけで1ジャンルを確立できるほど専門書もたくさん出ています。
結論から言うと、私は半分本当で半分間違いだと思っています。
本当に「メンタルが一番大事」なのでしょうか?

一般に「メンタルが大事」と言われる本当の理由
ではなぜ麻雀界隈では「メンタルが大事」と言われるのでしょうか。
それは、メンタルが崩れるとミスが増えるからです。
例えば、トップがずっと取れずアツくなってしまい、押し引きが押し寄りに傾いてしまう、だとか緊張してしまいメンチンの待ちが分からなくなり、アガリ逃しをしてしまう、みたいなケースが良く言われます。
ようは、「こんなミス普段ならしないけど、緊張してたから間違えちゃった!」とか、「やってらねえと思いながら打った牌譜を見返したら、いつもなら全然降りる局でクソゼンツしてたわ」とかそういうことが言いたいわけですね。
これが「メンタルが大事」と言われる理由です。

麻雀においてメンタルが最重要とされることに疑問を持つ2つの理由
私は主に2点から、麻雀はメンタルが一番大事論を疑問視しています。
その2点が、
・麻雀はメンタルがブレていようと選択が同じなら結果に影響しない
・麻雀でのミスはメンタルのせいではなく知識と再現性の不足
という主張です。
メンタルってブレても問題ないのでは?
例えばサッカーやバスケットボール、陸上競技などのフィジカルが大きく影響する競技では、例えば緊張して筋肉がこわばってしまうと、体が思い通りに動かせず、成績に大きく影響するでしょう。
しかし麻雀は緊張していて手が震えてようが、別に切る牌は変わりません。
9筒は重たいから絶好調じゃないと切れない、みたいなことは麻雀にはないです。
麻雀はめっっっっちゃ考えて切っても、何も考えていないのにただぼーっとして時間を使って切っても、打牌時間も同じで結果切る牌が同じなら結果も変わりません。
何考えてるかは相手からは分からないので。
というわけで別にメンタルに影響があっても同じ牌が切れれば基本的に影響はありません。
「いやいや、メンタルが揺れていると思考に影響するから切る牌そのものが変わるやろがい」という主張もあると思います。
もちろん思考には影響しますが、基本的には↓のように考えています。
本当にミスがメンタルの崩れのせいなのか
ラスが続いたときのミスは本当にメンタルの揺れからくるミスなのでしょうか。
私はそれは再現性の不足だと思っています。
つまり、どんな状況でも同じ基準で判断できること。
そのレベルまで判断力がきちんと備わっており、「当然」と思って選択が出来ればメンタルが揺れようと違う選択にはならないはずだ、という主張です。
よく私はメンチンや多面待ちの把握は九九と同じと主張しています。
要はその場その場で考えると間違えてしまうので、形を丸暗記して引き出してくるのが一番効率的で、間違いも起きないと思っています。
例えば焦っていたりしていても、3×4を14と答えてしまうミスはしないですよね?
「日本の首都は?」と聞かれて、いくら緊張していても「えっ…えーと…青森!」とはならないですよね?
麻雀も同じで、多面待ちだったり牌理だったり押し引きだったりを「当然」として処理できるレベルであれば、
少なくとも思考段階でのミスは起きないのではないでしょうか。

メンタルのブレからくるミスは普段から起きうるミス
上で述べたように、当たり前と思っている知識については基本的にメンタルが揺さぶられようと間違える余地がありません。
メンタルがブレることによって起きるミスは普段からミスするかもしれないミスが顕在化しているだけなのです。
つまり、メンタルが揺れることによって、いつもしてしまうかもしれないミスが増えることになります。
いつも起きないミスについてはメンタルが揺れていても、そもそも変わらず起きません。

とはいえもちろんメンタルは揺れないほうがいい
散々メンタルが揺れてもええと主張してきましたが、もちろん揺れないほうがいいです。
まず、極度にメンタルがブレていると、大きな悪影響があります。
例えば、あまりにもアツくなっていて明らかに2着確定のアガリをしたほうがいいのに見逃しをかけてしまう、だとか、緊張のあまりアガリ牌が出たことに気づかずに見逃しをしてしまう、とかのレベルだとさすがにまずいです。
要はまともに思考が出来ない、頭真っ白レベルはさすがに擁護が出来ません。
また、あまりにも緊張して手につかずに毎局毎局牌をこぼしてしまう、とか、声がとっさに出ずに、鳴いたほうがいいことはわかるけど鳴けない、とかであっても、公平性が損なわれることもありよろしくないですね。
なので極度のティルトや緊張はいくら何でも悪影響はあります。
また、上でメンタルが揺れていても影響がないというのは思考段階のミスのみです。
要は牌を誤認してしまうことによるミスや、つまみ間違いで違う牌を切ってしまう、鳴きの見落としなんかで枚数のカウントを間違えてしまう、などの知識量などに関係のない、誰にでも起こりうるミスは、メンタルのブレでより起こりやすくなります。
まとめ
結局「メンタルは大事」です。
ただしそれは、最も大事なものではありません。
それと同等かそれ以上に座学が大事ですよ、という主張でした。
メンタルが揺れてしまっても、判断を変えないくらいの知識量と再現性を身に着けることが大事かなと思います。
みなさんの中に「当たり前」のハイレベルな判断がもっと増えるといいと思います。

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